「今すぐ現金が欲しい」「でも消費者金融には頼りたくない」

そんな時に目にすることが多いのが

お手軽リースバックというサービスです。

一見すると「自宅を売らずに資金を得られる便利な方法」のように見えますが

実際には利用者のリスクやトラブルも多く報告されています。

この記事では、金融ライターの渡辺たけしが

「お手軽リースバック」の仕組みから口コミ

そして注意点まで徹底的に解説します。

お手軽リースバックとは?

お手軽リースバックは「自宅を一度売却し

そのまま賃貸契約を結んで住み続ける」

という不動産サービスです。

通常の売却との違いは以下のとおりです。

  • 即日現金化できる(最短で数日~即日入金)
  • 自宅に住み続けられる(買主と賃貸契約を結ぶため)
  • ローン返済中でも利用可能なケースがある

    しかし、こうしたメリットの裏には、後述するように

    高額な賃料や将来的なリスクが隠れていることがあります。

    お手軽リースバックは安全?違法性は?

    リースバック自体は不動産取引の一形態であり、違法ではありません。

    ただし「お手軽リースバック」の場合、実態としては

    即日現金化をうたう高リスク取引であり

    以下のようなトラブルが指摘されています。

  • 売却価格が市場相場より極端に低い
  • 賃貸料が相場より高額になる
  • 契約内容が不透明でトラブルになる
  • 特に「即日入金」を強調する業者は

    消費者庁や金融庁も注意喚起している

    先払い買取や闇金に類似したスキームを用いることがあり

    利用には慎重さが求められます。

    参考:

    消費者庁|注意喚起資料

    金融庁|かりるときの注意点

    お手軽リースバックの口コミ・評判

    実際にお手軽リースバックを利用した人の口コミを調べると

    良い面と悪い面の両方が見えてきます。

    生活費に困って利用しました。
    即日で現金が入り助かりましたが、毎月の手数料が高くなり
    結局長期的には苦しくなりました。

    業者の説明が不十分で、契約後に“将来的に再購入できない”と知り後悔しています。

    とりあえず家を失わずに資金が手に入ったのは良かったが、査定額が安すぎて納得できなかった。

    一部には「助かった」という声もありますが

    “短期的な資金繰りの解決策”に過ぎず

    長期的には不利になる可能性が高いのが実態です。

    利用前に気をつけたいリスク

    ・高額な手数料
    相場の1.5倍以上の手数料になるケースがあり、結局家計を圧迫する可能性があります。

    ・再購入できないリスク
    「将来買い戻せる」と説明されても、実際には契約書に明記されていないことが多く、取り戻せないケースがあります。

    ・契約トラブル
    口コミでも「説明不足」「契約が不透明」との声が多く、法律的にもグレーな部分があります。

    安全に利用するためのチェックリスト

    • 契約内容をすべて書面で確認したか?
    • 手数料・買戻し条件が明確か?
    • 公的機関や法律の専門家に相談したか?
    • 査定額が市場相場と大きく乖離していないか?

    不安があれば、法テラスや弁護士への無料相談を活用してください。

    まとめ:お手軽リースバックは「最終手段」

    お手軽リースバックは即日現金化できるメリットがある一方で

    高額手数料・再購入不可・契約トラブルなど

    重大なリスクをはらんでいます。

    「その日に現金が欲しい」という

    切迫した状況で選びがちですが

    利用を検討する際は必ず 複数の業者を比較し

    専門家に相談することが重要です。

    金融ライターの渡辺たけしとしては

    お手軽リースバックは「どうしても他に選択肢がないときの最終手段」

    と考えるべきだと強く警告します。